スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2026の投稿を表示しています

つめもの・かぶせものが外れる! その寿命と原因は?

  こんにちは。院長の古田です。 8月は エアコン が最も活躍する季節です。   毎日使っていると、 つい「まだまだ大丈夫」と思いがちですが、 実際には内部で少しずつ劣化が進み、 10年程度で寿命が来るといわれています。   これはお口の中のつめもの・かぶせものも同じで、 長く使い続けるにつれて、 見た目では気づきにくい劣化や環境の変化が 少しずつ積み重なっていきます。         ◆つめもの・かぶせものは  「一生もの」じゃない?   つめもの・かぶせもの(修復物)の治療を終えると、 「これで完治したから大丈夫」 と思われがちですが、 実はこれらの修復物にも寿命があります。   はじめは歯にぴったりと合っていた修復物も、 お口の中という過酷な環境で毎日使い続けるうちに、 少しずつ劣化が進んでいくのは避けられません。       修復物の素材や噛みぐせ、 お口のケア状況にもよりますが、 ある調査では、保険診療で作られた修復物は おおよそ7年から10年程度が 作り替えのひとつの目安、 という見解が示されています。         ◆つめもの・かぶせものが外れる主な原因   つめもの・かぶせものが外れる原因として、 主に次の3つが挙げられます。   1.接着力が弱くなる 歯と修復物をつなぐ接着剤(セメント)は、 噛む力やだ液にさらされて 少しずつ劣化していきます。   これにより、 歯と修復物の間に わずかなすき間が生じることがあります。   このすき間が広がることで 固定する力が弱まり、 ふとした拍子に外れてしまう ことも。       硬い、あるいは粘着性の強い食べもの には 注意が必要です。   2.修復物の下の「二次むし歯」 修復物と歯のわずかなすき間から細菌が入り込み、 修復物の下でむし歯ができることがあります。 これを 「二次むし歯」 といいます。   このむし歯が進行すると、 修復物...

歯ぐきが下がったら要注意!大人に多い根元むし歯

こんにちは。院長の古田です。 7月12日は 「人間ドックの日」 です。   もともとは 船を点検・修理する「ドック」 に 由来するといわれており、 数多くの検査項目で健康上のリスクがないか、 評価するものです。   私たちは普段の生活で自覚症状がないと 「健康だ」と思いがちですが、 気づかないうちに病気が 進行してしまっていることもあります。   実は、お口の中にも 同じような気づきにくい変化が 隠れていることがあります。         ◆進行に気づきにくい!  大人の根元むし歯   子どもの頃にむし歯で痛い思いをして、 毎日のケアに励んでいるという方も多いでしょう。   しかし、大人のむし歯は、 子どもの頃とタイプが少し異なる ため 注意が必要です。   若い世代では 歯の 「頭の部分(歯冠)」 にできるむし歯が 多いのに対し、 大人で増えてくるのが 「根元むし歯」 です。   中高年以降になると、 加齢や歯周病によって歯ぐきが下がり、 本来は隠れているはずの 根元が露出しやすくなります。   歯の根元は、もともと歯ぐきに守られた むし歯になりやすい部分 のため、 表面に現れるとむし歯になりやすく、 しかも、 自身で気づかないうちに進行していきます。       ある調査では、 70代の約65%、 80代の約70% に根元むし歯がみられたという報告 もあり、 年齢を重ねるほど身近なリスクとなっています。   さらに、根元むし歯には ほかのむし歯にはない、 とても厄介な特徴 があります。         ◆自覚症状が出にくい?  根元むし歯が「厄介」な理由   根元むし歯には、 若い頃のむし歯にはない 厄介な3つの特徴があります。   1つ目は 自覚症状が少なく、 発見が遅れがち なこと。   痛みやしみる感覚がほとんどなく、 鏡でも見えにくい場所にできるため、 気づいたときには深く進行していることも ...

見逃していませんか?自分や家族のお口の機能低下のサイン

  こんにちは。院長の古田です。 6月は 紫陽花(あじさい) の季節です。   別名で 「七変化」 とも呼ばれ、 その色合いは日々移り変わっていきます。   この時期ならではの色の変化を 見逃さずに楽しんで、 季節の移ろいを感じたいものですね。   さて、見逃したくないのは お口の状態の変化も同じです。   小さな変化を見過ごすことで、 やがて生活に大きな支障が 出てしまうことがあります。         ◆「むせる・こぼす」が続いたら注意!  お口の機能低下が招くリスク   「最近むせやすくなった」 「食べこぼしが増えた」 「滑舌が悪くなった気がする」 といった変化を、 多くの人が 「年のせい」 と見過ごしがちです。   しかし、「仕方がない」と そのままにしてしまうと、 やがて思わぬリスクにつながっていきます。   実は、 「むせる・こぼす」 といった症状は、 お口の機能の低下を知らせる最初のサインです。   ここからさらにお口の働きが弱まると、 次第に食べられるものが限られていき、 栄養不足や体重の減少を招いて やがて全身の衰弱(フレイル)につながります。   実際にお口の機能が衰えた方は、 そうでない方と比べて 将来、要介護状態になるリスクが 約2.4倍 、 総死亡リスクが 約2.1倍 に高まる という報告もあります。   さらに、飲み込む力が衰えると、 食べ物やだ液が誤って気管に入る 「誤嚥(ごえん)」 が起きやすくなるため 注意が必要です。       これは高齢者の死因の上位を占める 「誤嚥性肺炎」 を引き起こす原因にもなり、 命に関わる問題へ発展するケースも 少なくありません。         ◆ご自身やご家族は大丈夫?  「口腔機能低下症」のセルフチェック   こうしたリスクをもたらす、 「噛む・飲み込む・話す」 といった働きが 複合的に弱まった状態を 「口腔機能低下症」 と呼び、 2018...

「磨いている」と「磨けている」は別物!?歯ブラシが届かない汚れの対策

  こんにちは。院長の古田です。 5月は 新茶の季節 です。   爽やかな香りとともに 甘みや旨みを豊富に含むといわれており、 お茶請けのお菓子とともに おいしく味わいたいですね。   さて、おいしいものを食べた後は 歯みがきが欠かせませんが、 実は、歯ブラシで磨くだけでは 汚れは完全に落としきれません。         ◆歯ブラシだけでは落とせない汚れ   「毎日しっかり歯を磨いているのに、 むし歯や歯周病になってしまう…」   その原因の1つに 「歯ブラシでは落ちない汚れ」 が関係しています。   お口の中はとても複雑で、 歯ブラシの毛先が届かない部分が多くあります。   代表的なのが 「歯と歯の間」 と 「歯と歯ぐきの境目」。   特に歯と歯の間は、 歯ブラシ単体では汚れ全体の 6割程度 しか落とせない といわれており、 むし歯や歯周病が発生しやすい危険な部位です。       さらに厄介なのは、 歯に付着した細菌のかたまり(歯垢)が そのまま放置されると、 だ液の成分を取り込んで 「歯石」 に変わることです。   歯石は歯ブラシで除去できず、 ザラザラした表面に汚れが付きやすいため、 トラブルの連鎖を招きます。   また、 コーヒー・紅茶・タバコなどによる着色汚れ も、 歯ブラシだけでは落としにくい汚れの代表格です。         ◆補助清掃器具を使うと  ケアの質はここまで変わる!   こうした歯ブラシによる磨き残しをカバーするには、 用途に合わせた補助清掃器具の使用がおすすめです。   磨き残しのプラークが減れば、 歯石も付きにくくなります。   「毎日磨いているのになぜ?」 とお悩みの方は、 ぜひ以下の補助清掃器具を活用してみましょう。   【タフトブラシ】 毛束がひとつにまとまった小型ブラシです。 歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側、 歯並びが込み入った部分など、 歯ブラシでは届き...

気になるお口のネバつき、放置しても大丈夫?

    こんにちは。院長の古田です。 「春眠暁を覚えず」 という 中国由来のことわざがありますが、 春は寝心地がよく、つい寝すぎてしまうことも ある季節です。   十分な睡眠をとることは大切ですが、 うっかり寝坊しないように 気をつけたいところですね。   そして、しっかり寝た朝に気になるのが、 お口のネバつき です。         ◆なぜ、朝起きるとお口がネバつくの?   朝、起きたときにお口の中がネバつくと 不快に感じる方も多いのではないでしょうか。   これは健康な人にも起こる生理現象ですが、 実は、睡眠中のだ液の量が関係しています。   体が休息モードに入る睡眠中は、 消化・吸収のためのだ液が必要なくなるため、 分泌量も日中に比べて大幅に減少します。   すると、 だ液のクリーニング作用や 細菌を抑える力が弱まり、 お口の中で細菌が増えやすくなります。       こうして増えた細菌が作り出す ネバネバした物質が、 起床時のお口のネバつきの原因 です。   加えて、だ液が減って細菌が増えやすい夜間は お口のネバつきだけでなく、 むし歯や歯周病のリスクが 高まる時間帯でもあります。   だからこそ、寝る前は時間をかけて 丁寧に歯を磨き、 細菌のエサとなる汚れを しっかり落とすことが大切です。   また、朝の歯みがきは 寝ている間に増えた細菌を洗い流し、 ネバつきや口臭を除去する役割があります。   このように、 朝晩それぞれの役割を意識して 歯みがきを行うことが、 お口の健康を守るポイントです。         ◆特に注意が必要な「ネバつき」の特徴は?   起床時のお口のネバつきの 多くは一時的なものですが、 中には日々のケアだけでは 改善しないケースもあります。       「毎日丁寧に磨いてもスッキリしない」 「日中も強いネバつきを感じる」 という場合は、 ...

子どもの歯を守るために 知っておきたい「むし歯の4要素」

    こんにちは。院長の古田です。 3月は新年度前の 春休みの時期 ですね。   特にお子さんがいる場合は、 お家で過ごす時間も増え、 ついおやつに手が伸びる回数も多くなりがちです。   そうなると心配なのが、 むし歯 です。   実は、よく言われる 「甘いものの食べ過ぎ」 に限らず、 むし歯のなりやすさには さまざまな要因があります。       ◆仕上げ磨きだけでは防ぎきれない!?   毎日きちんと仕上げ磨き をしていたのに、 お子さんがむし歯になってショックを受けたり、 自分を責めてしまったりする保護者は 少なくありません。   しかし、 子どもの歯は 大人の歯に比べてやわらかく、 むし歯になりやすい という特徴があります。   仕上げ磨きや食生活に気を配っていても、 それだけでは完全に防げない場合もある のが、 子どものむし歯の厄介なところです。   子どものむし歯は 「きちんとケアしていたかどうか」 で決まるものではなく、 いくつかの条件が重なったときに、 はじめてできたり、進みやすくなったりします。   その仕組みを知ることが、 お子さんの歯を守る第一歩です。         ◆むし歯につながる4つの要素   むし歯は1つの原因で起こるものではなく、 「細菌」「糖分」「歯質」「時間」 の4つの要素が重なったときに起こります。       (1) 細菌 :お口の中にいるむし歯菌の種類や数 (2) 糖分 :むし歯菌のエサになる糖分の量や頻度 (3) 歯質 :歯の強さ・だ液の量や働き (生まれつきや年齢による個人差あり) (4) 時間 :(1)~(3)の要素が重なる時間の長さ   むし歯はこれら4つの要素の重なりを 小さくすることで、 リスクを下げることができます。         ◆セルフコントロールできるのは  「糖分」と「時間」   4つの要素のうち、 ご家庭で意...

長時間のスマホで顎関節症に!? お口のトラブルを招く「TCH(歯列接触癖)」とは

    こんにちは。院長の古田です。 2月1日は 「テレビ放送記念日」 です。 これは、1953年2月1日に日本で初めて テレビの本放送が始まったことに由来しています。   かつてはテレビが家庭の中心でしたが、 現代では若い世代を中心に、 テレビを見る時間が減り、 スマートフォンを使う時間が増えています。   このように生活の中心になりつつある スマートフォンですが、 使い方によってはお口の健康に 悪影響を与えることがあります。         ◆知らないうちに続けている  「TCH(歯列接触癖)」とは   パソコン作業に集中しているときや スマートフォンを見ているとき、 無意識に上下の歯が 触れている ことはありませんか。   「それの何がダメなの?」 と思うかもしれませんが、 この状態が習慣化すると 歯やあごの関節に 少しずつ負担がかかることがあります。   意外と知られていませんが、 上下の歯が接触する時間は、 食事や会話を含めても 1日に20分以内 で、 それ以外の時間は、 2~3mmほど離れている のが 正常な状態です。   これとは反対に、 何もしていないときでも 無意識に歯が触れ続けてしまう状態を、 「TCH(歯列接触癖)」 といいます。         「ちょっと触れているだけ」 のつもりでも、 その状態が長く続くと 歯やあごの関節が十分に休まらず、 ダメージが蓄積していきます。   その結果、 かみ合わせの違和感や顎関節症、 歯の破折(割れ・欠け)、知覚過敏、 歯周病の悪化 といった お口トラブルの原因になってしまうのです。         ◆スマホ使用時は要注意!  意識的に「歯を離す」習慣を   TCHは仕事や趣味に集中しているときや、 下を向いた姿勢のときに起こりやすくなります。   パソコンやスマートフォンを 長時間使う機会の多い現代では、 誰にでも起こり得るクセといえるでしょう。 ...

原因はそこじゃない?「歯の痛み」の意外な落とし穴

    あけましておめでとうございます。院長の古田です。 1月から、本格的な 受験シーズン が始まりますね。   試験に臨む際は、焦らずにまず落ち着いて 問題を読み解くことが大切です。   これは歯科でも同じで、 痛い歯をやみくもに治療するのではなく、 まずは慌てずに原因を突き止めることが 重要です。         ◆「この歯が痛い!」だけでは  治療できない?   歯医者に行ったとき、 「痛いのはこの歯だ、と伝えたのに すぐに治療に入らず検査が続いた」 という経験はないでしょうか。   一刻も早く痛みから解放されたいのに、 レントゲンを撮られたり、 別の歯をチェックされたりすると、 もどかしさを感じてしまうかもしれません。       しかし、歯科医がすぐに治療に入らないのには、 明確な理由があります。   歯科診療の中で、 患者さんが「痛い」と感じる場所と、 実際にトラブルのある場所が一致しないのは 決して珍しいことではないからです。   特に、神経に達した深いむし歯で痛みが激しい場合は、 その発信源を特定するのが非常に難しくなります。   歯は一度削ってしまうと元には戻せないため、 このようなケースではより慎重な判断が必要となるのです。         ◆上下でズレることも?  痛みの場所が食い違う理由   こうした感覚のズレは、 前歯よりも奥歯に行くほど 起こりやすいことがわかっています。   歯を刺激してどの歯に触れたか当てる実験では、 奥に行くほどその正解率は下がり、 前後3~5本の範囲で間違えてしまう人が 多くいました。   中でも第二大臼歯(前から7番目)では、 ひとつ手前の第一大臼歯と勘違いする人のほうが、 正解者よりも多いという結果がでています。   さらに、痛みが激しくなると 上下で痛みの場所を間違える こともあります。   これは上あごの神経と下あごの神経が 脳に向かう途...